たまごリピート魂の評判【定期販売と頒布会に強いASP】

たまごリピート魂は(旧名たまごリピート)は定期販売に特化したECシステムのASPです。

※2023年現在は、「たまごリピート」ですが、今後「たまごリピート魂」に名前が変わります。

たまごリピート魂はとにかく定期販売のためのあらゆる標準機能やオプション機能が用意されていますから、案件が定期販売であった場合は、大手パッケージのECベンダーもたまごリピート魂にはかなわないほど、機能が充実しているのです。

そして、たまごリピート魂はASPであるがゆえに、システム連携やカスタマイズが不可能だったのですが、今後API連携を行い限定的なカスタマイズやシステム連携ができるようになるでしょう。

本日はたまごリピート魂について、解説してまいります。

たまごリピート魂はASPですか?パッケージですか?

たまごリピート魂はASPですから、すぐに導入することができます。ただしパッケージではないので、カスタマイズすることができません。定期販売の機能に特化しているたまごリピート魂は定期販売に必要なあらゆる機能が実装されているので、ECサイトのフロント回りでカスタマイズの必要性はあまりないと思います。

ただし、ECのバックオフィス作業で重要になってくる、配送システムや基幹システムの連携などができません。

たまごリピート魂が定期販売に強いにも関わらず、超大手のユーザーがいないのが、カスタマイズができないためなのです。

たまごリピート魂を導入した場合の価格感は安い!

たまごリピート魂には共用サーバープランの「タマゴASP」と専用サーバープランの「たまごGOLD」プランの二つがあります。価格は下記の通りです。

たまごASP たまごGOLD
初期費用 69,800円 99,800円
月額費用 49,800円 79,800円
追加カスタマイズ費用 原則不可 原則不可

ASPですから、企業が投入するとしたら、かなり安い金額です。ただし両プランともカスタマイズができません。占有サーバープランはアクセス数が多い企業や、共有サーバーによる他の店舗の影響を受けたくない会社向けです。

占有サーバーの必要性は、テレビコマーシャルなど打つような大手でなければ必要性は薄いとおもいますので、まずは共用サーバープランから初めて見るのが良いと思います。

たまごリピート魂はブログ機能がない!

定期販売においては機能が豊富なたまごリピート魂ですが、実はブログ記事を書く機能がありません。そのためブログを実施する場合は、通常のHTMLページを手作業で増やしていくという方法しかありません。

もし、コンテンツマーケティングを実施したり、ブログによりSEO対策を行いたい場合は、対応しているブログCMSがないので、この点は不便となります。

たまごリピート魂のライバル企業は?

注目のD2Cカートの「ecforce」

たまごリピートの最大のライバルはecforceではないでしょうか?2017年に誕生したばかりのカートですが、一気にシェアを増やしています。ファンドから資本が入っており、最新のマーケティング手法(ecforce自体への販促活動)を使って、急激に認知度を増やしており、昨今はShopifyとともに有名なカートシステムです。

たまごリピートは老舗である分、ブログが使えないなど、古い部分がありecforceの方がシステムが新しい分、管理画面なども使いやすい印象です。

→ 最近注目のECシステム「ECフォース」の評判は?

たまごリピート魂よりも上位の「侍カート」

たまごリピート魂よりさらに高価格帯のプランがあるASPです。侍カートも定期販売に特化したASPです。しかし実績や機能についてはたまごリピート魂も大差がないのですが、侍カートはとにかく費用が高いです。

ASPのメリットは、「安く・早く」ですから、もしたまごリピート魂のような豊富な機能が不要で、ベース機能だけでよければ、たまごリピート魂がよいでしょう。

ただし、カスタマイズ可能なのが「侍カート」です。月額30万円以上のプランが用意されております。この価格帯になると、たまごリピート魂よりも、エビスマートやイーシービーングなどのパッケージも対象になってくるので、侍カートは結構な高級カートになります。

ただ、侍カートのホームページを見ると、会社の一事業のような見せ方になっており、サービスとして力を入れてないように見えるので、今後侍カートが成長していくのかは少し疑問です。

ec-cubeの定期販売プラグイン

ec-cubeの標準機能には、定期販売の機能は含まれていませんが、多くの無料のプラグインが公開されていますから、プラグインを入れれば定期販売が可能です。たまごリピート魂ほどの機能はありませんが、ec-cubeならばパッケージなので、カスタマイズをすることができます。

定期販売の大変さ、バックヤードにあります。たまごリピート魂の弱点は、システム連携ができないことなので、ec-cubeをカスタマイズすることで解決できます。ただいec-cubeをカスタマイズしてしまっては、今度はec-cubeの新しいバージョンにアップデートできなくなるので、システムが古くなる問題が発生してしまいますから、その辺を念頭にいれましょう。

ecbeingの記事はこちらから → ecbeingの評判は?【大手ECパッケージ】

クラウドECの「ebisumart」なら、システム連携も可能!

ebisumart(えびすマート)は、フルカスタマイズできるクラウドECのパッケージです。価格帯もパッケージとあって安くはないですが、定期販売の機能もそこそこ標準で実装されています。将来的にシステム連携を考える場合は、ebisumartがいいでしょう。なぜなら同じパッケージのec-cubeの弱点であった、システムが古くならないので、定期販売では最強でしょう。

ただし、価格帯は安くないので予算がない会社には採算があいません。売上の多い定期販売事業者で、バックエンドの効率を高めるため、システム連携が課題の会社にはebisumartがいいでしょう。

ebisumartの記事はこちらから → ebisumartの評判【中・大規模EC向きのクラウドEC】

たまごリピート魂の特徴は?機能一覧

たまごリピート魂のHPを参考に機能一覧を作成しました下記のとおりです。定期販売に必要な機能がほとんど実装されています。

定期専用機能

マイアカウントからの定期各種変更

定期コースの支払変更や定期コースの変更、お届け先変更、お届け日変更などユーザー自身がマイページで操作できる機能です。

定期自動管理

定期の周期の設定や、お届け履歴の管理、電話受付などの機能です。

クーポン作成機能

クーポンの発行やクーポン利用者一覧を参照する機能です。クーポンの有効期限の設定や対象商品の設定など可能です。

定期特典設定機能

定期商品の割引や回数別割引チケット、送料や手数料の無料設定機能。

定期会員様自動フォロー

定期のお届け近くになるとお客様にメールが届く機能や、発送後にメールが届く自動メール。また出荷完了すると自動で送られるメールの設定も可能です。

クレジットカード決済

定期のクレジットカード決済の自動化。決済代行と金額変更、与信取消のAPI連携。

カート機能

見込獲得用フォーム

かご落ち離脱防止を考慮した入力フォーム。同一人物による2重注文を防ぐ機能あり。

クーポン、ポイント

割引クーポンの発行や、商品別のポイントの設定と、会員登録時のポイント設定が可能。

アフィリエイトタグの設定とアクセス解析

管理画面から各社のアフィリエイトタグの設定できます。管理画面で全ての独自タグの埋め込みが可能になります。

商品一覧、カテゴリ自動管理

商品コード、商品画像、価格、商品説明を設定します。割引価格や送料、手数料の設定ができます。

自動メール返信

会員登録後のお礼メール、注文後のお礼メール、無料サンプルのお礼メール、定期注文発想前の確認メール、パスワード再発行メール、お問い合わせ完了メールなど、各種自動返信メールの設定が細かく、簡単に設定可能です。

PC、スマホ、モバイルカート

多彩なカラーバリエーションから、ベースカラーを選択できます。カートのデザインはHTMLとスタイルシートでのデザインが可能です。

レコメンド機能

カートに入っている商品に、お勧めの商品を設定せいます。細かい設定により、より効果的なレコメンドを実現できます。

インバウンド・アウトバウンド機能

無料サンプル受注機能

新規サンプル請求・受付機能。及びサンプル請求リストのダウンロード。

応対履歴管理・エスカレーション機能

過去対応履歴確認、質問登録や対応内容登録画面。

重複出荷防止機能

同一請求者からの自動判別機能

電話受注専用機能

定期新規受注入力機能、サンプル新規受注入力機能。お客様の履歴確認機能。代引き、NP後払い、クレジットカード決済受注対応。各種注文内容の変更を受け付けが可能。

対応マニュアル管理

質問コード及び回答の登録。

CTI連携機能

CTIシステムと自動連携し、電話着信時に管理画面でお客様の情報を表示できます。

分析・販売促進

定期分析

定期の平均計測回数や継続会員の把握し、LTVを把握し限界CPO(Cost per order)を算出できるので、翌月以降の売上予測ができます。また離脱率も分析可能で、離脱原因を特定します。

顧客分析

RFM分析、購入商品、会員期間、性別、誕生日からの傾向把握。ランク別、現役、休眠などのからポートフォリオ分析。過去六か月の顧客推移表。などさまざまなデータや確度から分析が可能です。

ステップメール・DM機能

セグメント別メルマガの発行、DM発送ラベルデータのダウンロード、アウトバウンド機能。ステップメールの設定。

売上集計分析

対象期間を設定して、商品別や支払い方法別などに売上集計が可能です。

広告分析

媒体別受注分析。広告毎の時間大変津受注分析。インプレッション数の把握。

顧客フォロー用リスト作成

購入回数、購入商品、購入金額合計による、セグメントや、誕生日別や性別毎など細かいセグメントリストの出力ができます。

メルマガ配信機能

メルマガの配信予約から、結果集計、配信済みメルマガの一覧が把握できます。

バックエンド管理

注文一括管理

新規受注入力及び外部の受注データの取り込み、受注元識別用の店舗区分管理。

他モール店舗注文取込

注文一括取込機能、取込レイアウト調整機能。

商品管理

販売中の商品の表示設定、並び順、表示形式などを設定。また商品毎に定期お届け間隔が異なる場合は、その期間を商品毎に設定できます。さらに商品の購入個数によっての割引率の設定や、商品一覧をカテゴリー毎に表示させることも可能です。

入金管理

入金作業の各消しこみ作業が行えます。(代引き、クレジット、銀行振込、NP後払)。さらに入金csvデータ一括取込機能もあります。

楽天受注メール自動取込

楽天市場からの受注メールの受信設定も可能ですから、受注メールの一括管理ができます。

出荷管理

物流代行企業向けの出荷データのダウンロード機能。佐川急便(e飛伝)、ヤマト(B2)用データ出力、納品書、ピッキングリスト出力機能。出荷結果の取り込み機能。

重複顧客管理

名前が同じユーザーから別の会員アカウントで受注した場合、名寄せ候補として表示されます。

顧客管理

誕生日や、購入商品での顧客検索機能。カート内の問い合わせフォームからの情報の一元管理。

システム利用アカウント管理

アカウント別で利用権限を設定。機能ごとに「表示権限」「更新権限」など各ユーザー単位で権限設定ができます。

通販機能・決済

クレジットカード決済

定期コースの自動引き落とし、オーダーキャンセルの自動クレジットカードキャンセル。

代引き、銀行振込

代引き、銀行振込、ネットプロテクション、Paypal、電算システム等。

NP後払い

与信データ自動出力、与信結果取込、出荷結果出力機能を実装。

楽天ペイ・Amazon Pay

ECサイトのプラットフォームの決済方法ではおなじみの楽天ペイとAmazon Payにも対応しております。

インフラ

FTPサーバー

HTMLファイルをFTPでアップロードできます。

さらに「新カート機能」によりUXが向上!

2023年10月には、カートシステムの機能が強化され、購入に関連する部分でのUXが大きく向上。カートデザインは一新され、画面遷移数や入力のしやすさ、視認性といった点が改善されました。

さらに下記機能が追加されています。

SMSログイン機能

SMS(ショートメッセージ)によるログインが可能になり、これにより今まで電話受注のみでメールアドレスを所持していなかったユーザーも、マイページを利用できるようになりました。

フォーム一体型LP作成機能

管理画面上で、LP内での受注商品などの基本的な情報を入力して、出力されたタグをLP内に貼り付けるだけで注文フォームが生成され、フォーム一体型LPを作成することができます。

フォームと一緒にHTML形式でコンテンツを追加することもできるため、ABテストを行うことで効果の高いLPの検証を行うことが可能になります。

たまごリピートを入れたら考えたい転売ヤー対策

たまごリピートを使っている多くのユーザーは、化粧品や健康食品などのいわゆる単品ECです。そのため初回購入商品が90%OFFであったり、試供品が無料などの売り方をしています。しかし、転売ヤーが横行しており、定期販売契約をして、初回購入のお得の商品のみを買い、定期販売にお金を払わない悪質ユーザーが多数います。

そのため、たまごリピートを使う場合は、不正検知システムなどを同時にいれることをおススメします。

最後に

中小規模の定期販売でしたら、たまごリピート魂の導入で問題ありません。しかし導入事例に大手がないということは、大手規模の定期販売になると、バックエンドのシステム連携が必須になります。なぜなら定期販売では、ECのフロント回りの機能はほとんど求められません、それよりもバックエンドのシステム連携がキーになるからです。

ですから、大手や売上が多い定期販売は結局、システム連携するために、たまごリピート魂からパッケージへの乗り換え案件が多いのも事実です。

ECシステムの導入の際には、システム連携やカスタマイズなどの将来起こりうることも想定するようにしましょう。

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