ECサイトをASPで有料で作るとなると、日本ならMakeShopやフューチャーショップが一番最初に検討されることが多いです。しかし、海外で一番導入されている実績があるShopify(ショッピファイ)も有力な選択肢になるでしょう。
なぜならECのカスタマイズを好きなようにすることが可能で、ECで役に立つアプリが無数に展開されており、ECを本気で運営したい人は、自分の欲しい機能をボタン一つでカンタンに使うことができるため、利用する会社が増えております。
世界で最も導入されているShopifyについて詳しく解説してまいります。
売上を上げるための機能や決済方法が実装されている!
世界中で支持されているのには理由があります。
✔デザインを完全にカスタマイズ可能
✔SNSやブログページとのカンタン連携
✔世界中で利用できる豊富な決済方法
✔カゴ落ちしたユーザーに対して、メールで追客!
Shopifyで使えるアプリ数は9,000を超えている!
shoipfyで使えるアプリは9,000を超えており、ワードプレスのプラグインような拡張性があります。
ページスピードを速くしたり、画像の上にマウスオーバーすると、画像をホバー表示してくれたりといろんな機能を実装できるアプリがります。
ですから、下手なASPを利用するよりもは、無料のShoipfyの方が機能の拡張性が高い場合があるのです。当初は英語でしたが、現在は日本語表記に対応しております。ときおりおかしな日本語が表記されていますが問題はありません。
ECサイトのデザインにこだわる!
テンプレートの中からカンタンにECサイトを開きたい方から、デザイナーを入れてデザインには徹底的にこだわりたいECサイト事業者までをカバーしています。
または、テンプレートの中から気に入ったもののHTMLやCSSを部分的にカスタマイズすることも可能です。
自社ECサイトの成功のカギは「信頼性」です。Amazonや楽天ならば、クレジットカードの番号を入力するのも抵抗はありませんが、有名ではないECサイトの場合はそうはいきません。
ですから、デザインは信頼性をあげるためのとても大きな要素になりますから、デザインはとての大きな要素なのです。Shopifyならば、そういった懸念はありません。しかし、無料で用意されているテンプレートにはカッコいいものが少ない印象だったので、1万円程度で済むので有料のカッコいいテンプレートを使うべきです。
ブログやInstagram、Facebookからの多チャンネル展開ができる!
ブログや外部サイトにカートインボタンの設置
自社ECサイトで、一番困難なのは集客です。中小のECサイトの場合は、最も手こずることでしょう。
そんな中Shopifyには「ブログボタン」という機能が用意されており、例えば、自社で集客用のブログがある場合、そのブログにボタンを設置することで、そのままカートインさせることができます。
その他にも無数のアプリがあるので、無料であったり、評判の良いものを使ってみましょう。
Instagramショッピングとの連携
Instagramショッピング機能とは、Instagramの画像にタグを貼り付けることができ、Instagramのタグをタップすると、Shopifyに遷移する機能のことです。この機能があれば、自社のInstagramアカウントでフォロワーを増やして、気に入った商品をカートインさせるチャネルにすることができるので、Shopifyとの連携機能は非常に便利なのです。
Facebookページに商品を掲載し、在庫や価格も連動!
Shopifyの機能を利用すれば、自社のFacebookページに商品を自動で掲載することが可能です。しかも、在庫や価格をShopifyのシステムと連動しているため、Facebookにアクセスしなくとも、在庫情報や価格情報が自動で連動してくれます。
Facebookページで普段から、ターゲット層が欲しい情報の投稿を日々行い、Facebook広告でファンを数千人程度集めるのは10万円~30万円を使えたばカンタンです。そこにFacebookから自社ECサイトに流すことができれば、売上も確保できファンと長くつながっていける仕組みが構築できるのです。
Facebookメッセンジャーから、カートインさせる機能
FaceBookページを持つと、顧客から問い合わせがチャット(メッセンジャー)でくるでしょう。そういった顧客は購入意欲が強く、なんとShopifyでは、チャット経由で購入させることもできますし、購入後の配送状況なども伝えることができるのです。
日本のユーザーは、まだチャットの文化が海外ほど浸透しておりませんが、海外ユーザーにはすごく重宝されている機能です。この機能はshopify独自の機能です。ただしオプションとなっており、別途月間9ドルが必要になります。
世界中で使える決済方法が用意されている
決済は基本はShopifyペイメントを利用します。Shopifyペイメントはほぼ全てのカードブランドに対応しております。このShopifyペイメントは裏側はオンライン決済のStripeが実施しています。Shopifyペイメントの決済手数料は以下の通りです。
◆Shopifyペイメント
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
VISA・Master | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
アメックス等の海外ブランド | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
JCB | 4.15% | 4.1% | 4.05% |
カード決済では、Shopifyペイメント以外にも各種決済代行会社のカード決済が利用できますが、プラン毎に以下のようにプラスして外部決済手数料を徴収されてしまいます。
◆外部決済手数料
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
外部決済手数料 | 2% | 1% | 0.5% |
ですから、Shopifyで決済を使う場合は、なるべくこの外部決済手数料がないものを決済手段として選びましょう。
外部決済手数料が発生しないものには以下のものがあります。
◆外部決済手数料が発生しない決済
・Shopifyペイメント
・Google Pay
・Apple Pay
・PayPal
・ペイディ
確実に売上を伸ばす「カゴ落ち」対策とは!
カートインをせっかくしてくれたユーザーも、カートを放棄することはよくあります。下記のブログによるとカート離脱率の世界平均は68.07%です・
つまり半数以上の人がなんらかの理由でカートを放棄しています。そういったユーザーはもともと購入意欲が極めて高いユーザーですから、あとでメールを個別に出して、カートを復元させてあげることで、その何割かは確実に購入にいたります。
なぜなら離脱したユーザーには
「カートインしていたら、電話が入った」
「オフィスで購入しようとしたら、急な仕事が入って買えなかった」
という方も含まれるからです。ですからカゴ落ちした方に、メールで自動的にフォローする施策はECでは極めて有効なのです。
MakeShopでも、連携しているパートナーの「NaviPlus」のツールを導入すれば可能ですが、追加で数万円のコストがかかりますが、Shopifyの場合は、月間79ドル以上のプランで使用可能ですから、Shopifyは安くこの機能を導入することが可能です。
Shopifyの費用感
以下が、Shopifyの価格表です。
ベーシック | スタンダード | プレミアム |
3,650円 | 10,100円 | 44,000円 |
価格帯としては、ベーシックやスタンダードあたりの費用感はMakeshopと同じくらいです。ただし、Shopifyは有料アプリがあるため、しっかりECサイトを運用しようと思うと、この価格よりも相当高くなります。もちろんMakeshopにもオプション料金は存在しましすが、Shopifyを利用するということは、多くのアプリを使うことにもなるので、費用感はこれよりも高くなるはずです。
最新のアップデートではAI検索などの新機能が追加
Shopifyでは、年2回刊行される「Shopify Editions(ショッピファイエディションズ)」によって、アップデート情報がまとめて発表されますが、直近2024年1月のアップデート情報でも多くの新機能の追加が明らかになりました。
検索機能にはAIが導入され、キーワードマッチに留まらない、より直感的な検索が可能になりました。具体的には、下記のような検索の仕組みです。
「クリスマスパーティー用の靴」を検索
「クリスマス」部分 => 「緑」や「赤」を関連付けて検索
「パーティー用の靴」部分 => 「パンプス」を関連付けて検索
その他、下記の機能が新たに追加されています。
◆追加された新機能(一部)
・色や柄の見本を商品ページに追加
・各商品ごとに最大2,000のバリエーションが追加可能に
・商品カテゴリーがより詳細化され、商品の作成、分類、整理が容易に
・セット販売で提供できる商品数が10から30に増加
・無料配送や「Xを購入してYをゲット」のようなディスカウントが可能に
この他にも、決済周りの改善や、Shopify POSを導入している店舗向けに、オンライン注文のフルフィルメント機能なども追加されました。
新機能の詳細については、「Shopify Editions」をご覧ください。
Shopifyのライバル企業は?
日本のライバルはMakeShop!
価格帯、機能から言ってライバルはまちがいなく、MakeShopになるでしょう。日本語やサポートの点を主眼におくならばMakeShopでしょう。またShopifyは残念ながらECの経験が全くない方には向いていません。
Shopifyの機能を使いこなすには、それなりのECの経験が必要です。サポートもそれなりにあるでしょうが、ECが初めての方はMakeShopがおススメです。
MakeShopの過去記事はこちらから==> MakeShopの評判は?【集客力が強いネットショップASP】
中・大規模のECサイトはカスタマイズできるクラウドECがベスト
もし、ASPではなく、自社のデータベースとの連携や、将来的な拡張できるプラットフォームを探す場合は、ShopifyはASPですから、ecbeingやebisumartのようなカスタマイズ可能なクラウドECが前提になるでしょう。
カスタマイズ可能なクラウドECの過去記事はこちら==> クラウドEC導入のメリットとデメリット【大手3社とは?】
ShopifyはITが強い人向け!
本日はShopifyを解説してきました。結論から言えば安くて機能豊富ですが、日本のベンダーではないため、初心者向けとは言えません。私も使ったことがありますが、最初のshop設定はSTORESやBASEと比べると結構難易度は高いです。
ただ、ShopifyはWEBでのリファレンスも多いため、ITが詳しい人であればさほど苦労しないと思います。
ShopifyはECサイト運営に本気の人が向いている
初期設定が難しいという面はありますが、とにかくアプリが豊富で、マニアックなカスタマイズもカンタンに行うことができます。ほかのASPに比べて、もっとも拡張性と柔軟性が高いASPと言えます。そのためECサイト運営をECプラットフォームの縛りがない状態でしっかりやりたい人はShopifyをおススメします。
使いにくい点もありますが、ITが強い人なら問題ないでしょう。
Shopifyの弱点はサポート体制ですが、代理店もあります
Shopifyを使う場合は、海外のツールであることから、サポートが受けられない点が、大きなデメリットとなりますが、日本ではShopify PlusパートナーというShopifyが認めた代理店がいくつかあります。
その中でもFRACTAが有名であり、代表の河野氏は、EC業界も長く広く知見もあり、ブランディングに詳しい方です。Shopify Plusパートナーの会社に依頼すれば、サポートを受けることも可能です。
Shopifyは中大規模向けの企業には向かない理由もある?
Shopifyはアプリが豊富で機能拡張性が高いのですが、同じようなアプリが大量にあり、設定やアプリによっては、アプリ同士でコンフリクトを起こすことがあります。そのため、安定性が重視される中大規模の企業は、自分達で解決できない場合があります。
アプリ同士のコンフリクトなら、片方のアプリを削除すればいいのでは?と思われるかもしれませんが、そのアプリがビジネスに欠かせない場合などはカンタンに削除できないケースもあるのです。
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