レスポンシブ対応のaishipRは本当にSEOに強い?筆者の評判

これからECサイトの構築を考える事業主さんや、現状のASPのECサイトに不満のある方が、ASPのECをGoogleで検索すると、必ず目に留まるのが「aishipR(アイシップアール)」です。自社サイトのSEOを上手くやっており、多くの方が検討するのではないでしょうか?

そして、aishipRが訴求してる「レスポンシブ対応」がASPのECサイト導入を検討している事業者に必須なのでしょうか?

筆者は「半分は正しいですが、半分はそうでもない」というのが見解です。確かにレスポンシブ対応にすれば表示速度は速く、運営面で1つのHTMLだけを管理するので楽になるでしょう。

しかし、実はマーケティングを突き詰めると、PCにはPCのコンテンツの見せ方、スマホにはスマホのコンテンツ見せ方があり、レスポンシブ対応にすれば必ずCVRを上がるというものではありません。ですから、売上を最大化を徹底する場合は「レスポンシブ対応」より「スマホ対応」の方が有利な場合があります。

本日はaishipRについて、特にECサイトにおいてのレスポンシブ対応の必要性などを重点的に解説してまいります。

どちらがECサイトに向いているのか?「レスポンシブ対応」VS「スマホ対応」

まず売上を極限まで拡大するのなら、ファッションECのフラッグシップのZOZOTOWNはレスポンシブ対応なのでしょうか?いえ違いますZOZOTOWNは「スマホ対応」です。またユニクロも同様です。

この事実がどちらが売上を伸ばすのに良いのか物語っています。

ZOZOTOWNはECサイトとして、日本で最新のマーケティングを行っていますが、レスポンシブ対応ではありません。その理由は「PC」には「PC」に最適なコンテンツの見せ方や見せたいコンテンツがあり、「スマホ」には「スマホ」の見せ方があります。

ZOZOTOWNはそれを膨大なABテストやユーザー調査の結果わかっているので、レスポンシブ対応を行わないのです。

またECではありませんが、筆者もPCとスマホのユーザー調査をした経験があり、PCとスマホではユーザーの用途が異なる場合が多く、スマホ対応より、PCとスマホそれぞれの用途に合わせたサイトを作った方が売上が高くなることも、WEBコンサル業界ではレスポンシブ対応では売上が最大化できないことは、はっきりしている事実なのです。

レスポンシブ対応はPCのコンテンツを削ることなく、スマホでも位置や大きさを変えて表示するので、実はユーザー likeではなく、単にGoogle Likeな方法なのです。そしてGoogleがレスポンシブ対応を促す最大の理由は「PCやスマホ事にデバイス事に検索順位を決めるのがシンドイ」というところに意図があると筆者は考えます。

つまり、aishipRを導入してレスポンシブ対応にすれば、売上があがるというロジックは筆者は成り立たないと考えます。ただしレスポンシブ対応が良いケースもあり、次に説明したします。

中小規模の事業者には運営が楽なレスポンシブ対応がおススメ!

売上最大化の観点で、筆者はスマホ対応が良いと解説しましたが、中小のECサイトにはレスポンシブ対応が向いていると考えます。その理由はWEBマーケティングノウハウのない中小規模の事業者には、スマホ対応でどのように画面設計すればよいのかわからないはずです。

ですから、中小企業がZOZOTOWNのようにPCとスマホを分ける「スマホ対応」にはマーケティングノウハウがないため、意味がないのです。

また中小規模ではEC担当者が社長が兼任するなど、体制が整っていないことも多いため、運営面での負担を下げるためにも、「1つのサイト(PCとスマホを兼ねるレスポンシブ)」の管理だけで良いので、筆者は中小規模の事業者にはレスポンシブ対応をおススメします。

この点は、aishipRが公式サイトで訴求しているとおり、レスポンシブ対応は運営は一つのサイトで管理が楽です。例えばキャンペーンを行い、WEBでも更新が必要になる時、PCとスマホ、それぞれ必要になりますが、レスポンシブ対応なら一度で終わります。

レスポンシブ対応はSEOに強いのか?いや!ただの一つの要素です!そんなにSEOは甘いものではありません!

レスポンシブ対応がSEOに有利なのは、GoogleがMFI(モバイル・ファースト・インデックス)を打ち出しているので間違いのない事実です。しかし、SEOは単純ではありません。

そもそもGoogleが検索順位を決める要素は200あると言われており、それらは公開されておりません。ですからレスポンシブ対応はSEOの順位を決める一つの要素でありますが、全てではありません。レスポンシブ対応をしていればSEOが強いというわけではありません。

またaishipRの公式サイトには、「SEOに最適化するために<head>を完全に編集可能」と書いておりますが、タグの設定はGoogleにキチンと自社サイトを認識させる作法であり、カンタンに言うとSEO施策のマイナスを無くす作業です。

また、他のEC-ASPの多くも<head>内の修正に対応しております。

そしてSEOに強いECプラットフォームというのは世の中に存在しません。

Googleはひたすら検索キーワードに対して最高の結果を提供するための努力を続けており、SEOはプラットフォームによって決まるのではなく、むしろ「商品情報」や「写真」あるいはフォントの見やすさ、そして「あなたの会社の認知度」などのコンテンツによってSEOが左右される要素の方が大きいです。

ですから、aishipRを導入すればSEOが強くなるということはなく、それを運用する人にかかっているのです。

余談ですが、aishipRの公式サイトは「EC ASP」と検索すればSEOで一位に出てくるのは、このサイトのコンテンツ量です。他社のASPに比べて多くの機能のしっかり説明をしており、サイトも細かく更新されておるためです。この公式サイトはECサイトオーナーも見習うべきでしょう。

aishipRはASP-ECとしてかなり万能!「越境EC」「WordPress対応」「ID決済」「定期販売」「レンタルEC」など多くの機能に対応しています

aishipRの公式サイトの最大の訴求ポイントは「レスポンシブ対応」ですが、筆者はそれよりもすごいと思ったのは、多機能であることです。

越境EC

「越境EC」にしても多言語対応だけではなく、ユーザーのアクセスする国で自動的に言語を切り替える機能や、EMS(国際スピード郵便)の海外発送、銀嶺決済やアリペイに対応しております。

aishipRの越境ECについてはくわしくはこちらから

定期販売やレンタルEC

定期販売やレンタルECとなると、通常のECでの販売と異なる機能が必要になりますが、最初から必要な機能が実装されているのも魅力的です。ただし利用するには、通常の月次料金にプラスして、オプション料金がかかります。

また、定期販売に特化した事業の場合は、侍カートやたまごリピートの方が選択肢になるでしょう。

SEO施策を極限に高めるにはWordPress対応は必須!

実は現在(2017年)の最新のSEO施策とは「コンテンツマーケティング」の事です。コンテンツマーケティングとはカンタンに説明すると、ユーザーがその事業分野に関して検索するキーワード(ユーザー行動)全てで、SEO上位にを押さえて、アクセス数を爆発的に増やす施策のことです。

そして、コンテンツマーケティングに成功している世界中の会社は例外なくWordPressで、ブログ型記事コンテンツを作っています。(※例えばこの記事自体が「aishipR 評判」というキーワードでSEO1位を目指しており、こういった記事コンテンツのことです。)

aishipRはWordPress対応を行っており、ECサイト配下にWordPressを設置することが可能です。しかも、この対応を全てaishipR社が行ってもらえるのも安心です。

なぜ、WordPressを使うことがSEOに強いのでしょうか?WordPressを導入するだけでは、SEOに強くなるわけではありません。WordPressでは世界中の開発者が、無料で多くのプラグインを開発しています。

それらのプラグインは誰でもすぐに利用できるため、ユーザー目線のブログサイトを実現できます。ユーザー目線のブログだからSEOに強いのです。

aishipRではオプション料金が月次で3000円~で対応していますから、ブログ型のコンテンツマーケティングを検討する企業は、このASPは選択肢の一つでしょう。(MakeShopやフィーチャーショップも対応しています)

aishipRのWordPress対応についてはこちらから

「Amazon Pay」や「楽天ペイ」に対応すればCVRが高まる!

楽天などのショッピングモールと比較すると自社ECサイトの弱点は「集客力」と「信頼性」にあります。やはりAmazonや楽天で買い物する時に、ユーザーはサイトを疑うことはないでしょう。それが信頼性です。そしてほとんどのユーザーは「Amazon」か「楽天」のIDを持っています。

しかし、aishipRでは「Amazon Pay」と「楽天ペイ」に対応しているため、あなたのサイトに訪れたユーザーが

「この商品気になるけど、このサイトは信用できるのか?」
「このサイトで買いたいけど、知らないサイトで個人情報を入力したくない。。」

といったユーザーは、Amazonや楽天にログインするだけで、安心して購入することができます。ですからレスポンシブ対応よりも、こちらの機能の方が確実に売上を伸ばすことにつながると筆者は考えます。

aishipRでは月次3000円で、この機能を使うことができます。

aishipRのID決済についてはこちらです。

aishipRの価格感は「お手頃」から「高機能ASP」の価格帯まで幅広い

下記は、aishiRの資料から抜粋した料金表(2017年9月)です。

プランによって価格は異なりますが、ECサイトのステージによって幅広く対応しています。この価格感から、ライバルは中小規模のECなら「MakeShop」。カスタマイズ領域になるなら「ecbing」や「ebisumart」などのクラウドECがライバルになるでしょう。

aishipRの価格の詳細はこちらです。

aishipRのライバルは?

ASPとしてなら、MakeShopが一番のライバルになるでしょう。最大の違いはやはりレスポンシブ対応ができるかどうかです。

MakeShopには集客機能がある!

1万円くらいの価格帯となると、同じく月額費用が1万円のMakeShopは、大きなライバルです。レスポンシブ対応を行う前提ならば、aishipRですが、そもそも中小の自社ECの最大の弱点は集客力です。ECのノウハウがないのであれば、「アイテムポスト」というモール連携ができるMakeShopが魅力的です。

また、MakeShopにも、ASPをカスタマイズする「MakeShop for クラウド」というプランがあるため、将来ECサイトが成長した時も、独自カスタマイズが可能です。

MakeShopはこちらの記事で以前まとめました →  MakeShopの評判は?【集客力が強いネットショップASP】

カスタマイズが可能なECはクラウドEC

ECサイトの年商が1億円を超える場合になると、カスタマイズが前提となりますので、カスタマイズが可能なクラウドECの「ecbeing」や「ebisumart」もライバルになるでしょう。

最近は、MakeShopやaishipR、あるいは侍カートなど、ASPでもカスタマイズがある程度可能なASPも増えていますが、それらはすべてカスタマイズ領域に限界があります。

本格的なシステム連携やオムニチャネルを行う場合は、クラウドECの導入がおススメです。なぜならクラウドECは、パッケージと違いシステムが古くならないからです。

クラウドEC3社についてはこちらの記事で以前まとめました → クラウドEC導入のメリットとデメリット【大手3社とは?】

aishipRが向いている企業は?

本日はレスポンシブ対応を中心に取り上げましたが、aishipRは「これからECサイトをはじめる」という方には、向いています。SEOの面においてもWordPress対応を行ってくれるのは魅力的です。

またサポートも充実しているASPと言えるので、その点もこれからECをはじめる方には安心でしょう。

ただ、機能としては多機能ですが、自社ECの最大の弱点は集客面です。もし全くノウハウがなく、ECに強い知り合いもいない場合は、MakeShopは大手であるため、ショッピングモールとの連携を行っていますので、MakeShopの方が安心な面もあると思います。(モール連携もそこまでの効果はないので、気休め程度ですが)

レスポンシブ対応にこだわりがある事業者には向いているのではないでしょうか?(そこにこだわりがある会社はあまりないかもしれませんが)

結構、カスタマイズできる事例もあるようです

aishipRのホームページを見ると、なんとASPなのにカスタマイズ事例にも対応しているようです。下記をみると基幹システムやら、オムニチャネルに近い事例やら結構豊富にあります。

独自機能カスタマイズ対応のECサイト構築プラットフォーム

おそらくMakeShopと同じで、API、あるいはSDKを使った連携だと思いますが、当然、このカスタマイズを行うには、双方(aishipRと貴社)の技術者の連携が必要になってきますし、どこまでカスタマイズ可能なのかは、ホームページからはうかがえません。

なんか、ホームページがSEO対策やらで手がこんでいる印象

aishipRのサイトを見ると、なんというか手の込んだSEO対策やらいろいろ施されている印象を受けます。フッターにはなぜか、社団法人のイーコマース事業協会へのリンクがあったり、そもそもフッターがやたら長かったりと、ユーザーファーストではなくGoogle検索エンジンファーストな印象を受けてしまいます。

AWSに唯一対応したASPと表記されていましたが、本当にそうなのでしょうか?この点はコメント欄で教えてください。AWSはときどき大規模障害もあるので、そこらへんはしんどいですが、セキュリティはかなり高いので、メリットとデメリットの両方がありますね。

ではでは、またASPのECのことについて解説してまいりますね。

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